本文へスキップ

日本実験動物技術者協会は、実験動物科学の一翼を担う実験動物技術者の全国的な組織です。

第55回総会事務局

mail2021@jaeat-tokaihokuriku.org

トピックスTOPICS

トピックス 「動物実験を取り巻く機器の変遷 −過去・現在・未来−」

                         2021年10月15日(金) 16:00〜17:20

【報告1】:個別換気ケージシステム(IVC)について
                  筒井 久美子先生(テクニプラスト・ジャパン株式会社)

  弊社の理念は、3Rや様々な関係法令、指針、基準に準拠をした「動物に優しく・人にもやさし
 い」飼育器材の開発と提供である。今回、「実験動物を取り巻く機器の変遷-過去・現在・未来-」
 というテーマでをいただき、過去はもう過去の事とし、主に現在・そして未来の飼育システムに関
 してのお話をしたいと思う。
  “現在”においては「個別換気ケージシステム(IVC)」に関して、“未来”に関しては、既に一部の
 国では実用化されているIVCと一部AIを融合させたDVC(Digital Ventilated Cages)システムにつ
 いてお話させていただく。


【報告2】:洗浄機・実験機材について
                  橋本 史哉先生・吉川 弘幸先生(株式会社夏目製作所)
  この75年間で実験動物業界は進化を続け、使用動物種の変化・法令や基準等の変化等さまざまな
 出来事が起こり、その都度皆様から多様なるご要望・ご期待をいただいてきた。今回、洗浄機およ
 び実験機器という動物実験を行うには必要不可欠な2分野の過去・現在そして未来について論じた
 いと思う。
  洗浄機については、当時発表した具体的な製品およびその仕様を例示させていただく。また、実
 験機器については、その「仕様」、特に微生物学的グレードの向上、動物福祉、動物種の変化、近
 年よく見られるニーズの多様化という点で具体的な製品を例示し、変化について言及したい。


【報告3】:給水について
                  大谷 鉄也先生(日本クレア株式会社)
  実験動物に与える飲水方法は給水瓶や給水器、自動給水などがありそれぞれ長所、短所があるが、
 これまで動物数や動物種の増加に伴い、作業省力化が進んだ。また、各種飲料処理方法も変化して
 きた。
  未来の給水については、更なるAIによる自動化が進むのではないかと考える。しかし、コストを
 かければそれなりの自動化が出来るがメンテナンス費用もかかる。また実験動物の飼育管理は日常
 の観察や馴化が必要不可欠であり人間によるソフト面の管理は大きい。重労働についてはなるべく
 自動化にし、メンテナンスが比較的楽で維持管理し易いものが望ましいのではないかと思う。